冬
2001年4月19日+冬です。あまりにも唐突というかむしろ自然の節理を
全く無視して極寒の冬がやってまいりました。
+ドアを開けるとそこは真っ白な死の世界でした。
肌に突き刺さるような寒さに耐えつつ進んで行きました。
吐く息は白くなったかと思うと次の瞬間には粉雪のように
ひらひらと舞い降りていきます。貴重な雪女体験です。
+少し歩いたところで倒れている級友を発見しました。
「大丈夫か」
駆け寄って助け起こしましたが既に虫の息でした。
「今応援がくる(かもしれない)からそこで待っていれば」
とりあえず持ち合わせのカイロ(科学の神秘)を分け与え
先を急ぎました。二の舞はご免だったからです。
人徳はあまり持ち合わせていませんでした。
+他所様の庭にある優雅な池も完全に凍ってしまったようでした。
ちょっと覗いてみるとまるで一時停止ボタンでも押されたかのように
微動だにしない鯉の群れがいました。なかなかに悲惨な光景です。
+突然ブシュっという音がして足に生暖かい感覚が走りました。
何処かの家のスプリンクラーが何かの弾みで
作動してしまったようです。
「しまった」
ですが時既に遅しです。スプリンクラーもその一撃だけで力尽き
ホース内の水も凍ってしまったようでした。
焦ってコンクリートから足を上げようとしましたがびくともしません。
完全に凍り付いてしまったようです。
洗剤のせいで正面ガラスに張り付くワイパーを思い出しながら
意識が遠のいていくのを感じました。
+だんだん朦朧としてきた視界に突然現れたのは黄色いバスでした。
「スクールバスだ!助けに来てくれたんだ!」
頬をつたう涙がパキパキと音をたてて凍るのを感じつつも
喜びを噛み締めるのでした。
+こういう命がけの登校が日々行なわれています。
+ところで最近は冗談でなく命がけな学校生活を送らされているので
ちょっと複雑です。「爆弾が仕掛けられた」系のタチの悪い冗談は
控えましょう。大混乱を引き起こす可能性が十二分にあります。
全く無視して極寒の冬がやってまいりました。
+ドアを開けるとそこは真っ白な死の世界でした。
肌に突き刺さるような寒さに耐えつつ進んで行きました。
吐く息は白くなったかと思うと次の瞬間には粉雪のように
ひらひらと舞い降りていきます。貴重な雪女体験です。
+少し歩いたところで倒れている級友を発見しました。
「大丈夫か」
駆け寄って助け起こしましたが既に虫の息でした。
「今応援がくる(かもしれない)からそこで待っていれば」
とりあえず持ち合わせのカイロ(科学の神秘)を分け与え
先を急ぎました。二の舞はご免だったからです。
人徳はあまり持ち合わせていませんでした。
+他所様の庭にある優雅な池も完全に凍ってしまったようでした。
ちょっと覗いてみるとまるで一時停止ボタンでも押されたかのように
微動だにしない鯉の群れがいました。なかなかに悲惨な光景です。
+突然ブシュっという音がして足に生暖かい感覚が走りました。
何処かの家のスプリンクラーが何かの弾みで
作動してしまったようです。
「しまった」
ですが時既に遅しです。スプリンクラーもその一撃だけで力尽き
ホース内の水も凍ってしまったようでした。
焦ってコンクリートから足を上げようとしましたがびくともしません。
完全に凍り付いてしまったようです。
洗剤のせいで正面ガラスに張り付くワイパーを思い出しながら
意識が遠のいていくのを感じました。
+だんだん朦朧としてきた視界に突然現れたのは黄色いバスでした。
「スクールバスだ!助けに来てくれたんだ!」
頬をつたう涙がパキパキと音をたてて凍るのを感じつつも
喜びを噛み締めるのでした。
+こういう命がけの登校が日々行なわれています。
+ところで最近は冗談でなく命がけな学校生活を送らされているので
ちょっと複雑です。「爆弾が仕掛けられた」系のタチの悪い冗談は
控えましょう。大混乱を引き起こす可能性が十二分にあります。
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